▲スウェーデンのテキスタイルメーカー「borås」のヴィンテージ・カーテンと織りのテーブルランナー。
’60年代には美しい花柄のクロスをたくさん生み出しました。
新緑が眩しい季節がやってきました。北欧の人たちが恋しがっていた初夏ももうそこまで。といっても、薄いコートを羽織るくらいの5月になると、北欧ではもうすっかり夏を迎えたかのように、みんな外へ出かけていきます。公園の芝生の上に寝転んで、ビキニ姿で日光浴したり、湖に飛び込んだりする光景が見られるんですよ。
この時期になると22〜23時頃まで外は明るくなるので、買付けに行く度に目にするのは、公園やベランダに出て、自然との一体感を満喫している様子。長い冬を越えて、この時をどんなに待ち望んでいたかが伝わってきます。
誰もが心浮き立つ季節ですが、柔らかな陽射しが差し込む気持ちのいい時期は、気分を変えてちょっとした模様替えをしたくなってきませんか。そんな時にぴったりなのが、テキスタイル使いです。
▲織物で知られるスウェーデンのストライプ模様のテーブルランナー。当時は計り売りされていたよう。 とくに’60年代の物はカラフルなものが多く、季節によって変えても楽しいです。
▲フィンランドのテーブルセンター(織り)。色の組み合わせが絶妙で、さらっと敷くだけでおしゃれなアクセントに。
▲正方形のクロスは、スウェーデンのハンドプリントでクリスマスのモチーフ。キャンドルや花器などの下に敷くテーブルセンターですが、絵のように壁に貼ってもかわいいです。
北欧でインテリアとして愛用されているのは、ご存知、marimekkoを筆頭に、スウェーデンを代表するRosengång(ローゼンゴン)といった織物など。春らしい色柄のテーブルランナーをダイニングや飾り棚にとり入れてみたり、タペストリーとしてディスプレイしてみたり…使い方次第で空間の印象がグッと変わり、新鮮に感じられます。
北欧では、黄色やブルー、白などが春から夏にかけてよく使われる定番色のよう。
▲筆で描いたような線が特徴の味のあるデザインは、marimekko「Traktori」(’73年Maija Isolaデザイン)
▲marimekko「Lokki」(’61年 maija Isolaデザイン)。カモメという意味の「Lokki」は波がモチーフで、独特のモダンな雰囲気が魅力です。
▲幾何学模様のようなモダンなシリーズ。marimekko「Keisarinkruunu」(’66年 Maija Isolaデザイン)
marimekkoのテキスタイルは、カーテンとしても、絵のようにただ壁に貼るだけでも部屋の雰囲気を簡単に変えられるので、模様替えにおすすめです。とくに今にないデザインや風合いをとり入れて、より自分らしい空間づくりを楽しめるのが、ヴィンテージの醍醐味です。
ゴールデンウィーク期間中には、恒例のチャリティ蚤の市、フリーマーケットなどを開催。ヴィンテージファブリックも一部ご紹介しますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね。(赤星)