秋から初冬へと…樹々の葉も色づきはじめ、季節の移り変わりを感じる頃となりました。気温が下がってくると、温かい食事や飲みものが気持ちをホッとさせてくれますよね。
北欧では、家庭はもちろんのこと、会社でも10時と15時にコーヒータイムがあり、
ゆっくりとお茶を楽しむ時間(スウェーデンではFika)が浸透しています。
ジンジャービスケットやシナモンパン、ダニッシュペストリーなど気軽に食べられるおやつをつまみながら、たわいないおしゃべりをしてコミュニケーションをとったり、仕事で煮詰まった気分をリフレッシュするようです。
ただし、日本のように珈琲豆にこだわったり、1杯ずつ丁寧に淹れることはしません。朝からコーヒーメーカーでその日の分のコーヒーをつくり置きして、一日中、濃く煮詰まった(失礼!)コーヒーを飲みます。味はいまいちでも、やはり仕事の合間のブレイクをとても大事にしているんですね。
ハミングジョーでも、その豊かな習慣を見習って毎日2回のコーヒータイムがあるんですよ。
そんなわけで今回は、北欧の代表的な陶器、ティーカップやコーヒーカップの紹介です。
写真は、Ulla ProcopeデザインのARABIAの陶器。形が同じでシリーズが異なりますが、全体的に統一感があって、組み合わせやすいアイテム
例えば、愛好家の多いARABIAの陶器は、一般的に小さなデミカップはエスプレッソ用、やや小ぶりで縦型の形がコーヒー用、横広で浅い形が紅茶用とされています。特大のタイプはホットチョコレートやカフェオレ用。ポットも同じように縦型はコーヒー用、横型は紅茶用と、用途に合わせてデザインされています。
発売された’60年代には、シリーズ毎にこれらのアイテムがつくられたようですが、ヴィンテージとなった今では、揃って販売されることはなかなかありません。ですから、出会った時にお気に入りを少しずつ、フルセットを目指して集めるのもヴィンテージ陶器の楽しみのひとつかもしれません。
同じデザイナーのものを柄違いで楽しんだり、形をそろえて異なるデザイナーのシリーズ(絵柄)で合わせたり、大皿を絵皿として壁に掛けるなど、人それぞれ、さまざまな視点で好みのアイテムをコーディネートできるのも魅力ですね。
左はコーヒーカップ(クイストゴーのリーフ)、中央と右はホットチョコレート用の特大カップ(中央は「ARABIA」、右はESTERI TOMULAデザイン)
愛猫ジョーも一緒に、わが家のfika(お茶の時間)
新入荷のフィンランドのARABIAの陶器を組み合わせて、秋冬らしくコーディネートしてみました。
(オンラインショップへの掲載は12月を予定しています。)
秋色のブラウン系は「ATELJE Kalevala」と「Motti」、深い藍色は「Saara」「Riikka」のカップ&ソーサー。
横広のカップは本来、紅茶用のティーカップですが、コーヒーやスープにも合います。
ブラウンの丸いポットは「Ulla Procope」。
スタッフにも、お気に入りの陶器について聞いてみました。
猫好きの多いハミングジョーですが、こちらは浅田家のホリー
「Stig Lindberg(スティッグ・リンドベリ)の「Garden」シリーズ。
ヴィンテージ陶器の中で一番好きなデザインです。少しずつ集めました」(スタッフ浅田)
レトロで温もりのあるスタイルが好きな有田家のコーヒータイム
「カップ&ソーサーはARABIAのOlga Osolデザインの「Aallokko」、奥のプレートはARABIAのUlla Procopeデザインの「Kosmos」、手前のプレートはGefle Berit Ternellデザインの「Smide」です。とくに「Smide」のプレートは使いやすく、とても気に入っていて家族分そろえています」(スタッフ有田)
シック、シンプル、レトロポップetc…その日の気分で好きな絵柄を選んで、家族や仲間同士でほんの少し、やすらげる時間をつくる。ささやかなことですが、それだけで十分、日々にうるおいが生まれるような気がします。
店頭には「ロイヤルコペンハーゲン」、「アルミニア」のコーヒー用マグ、ビール用の特大マグなども紹介していますので、食卓や職場用、贈り物に、お気に入りを見つけてみませんか。
次回は、早いものでクリスマスシーズンに向けて、
北欧での冬支度や新入荷のアイテムについてお届けします。(赤星)